令和6年度学位記授与式にあたり
学校法人石田学園広島経済大学同窓会を代表致しましてごあいさつを申し上げます。
卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。また、ご列席の保護者の皆さまにも心よりお慶び申し上げます。そして、本日まで学生をご指導いただきました、石田恒夫理事長先生、石田優子学長先生をはじめ教職員の皆さま方にお礼申し上げます。
本日より卒業生の皆さんは、我が広島経済大学同窓会の会員です。本同窓会は1971年(昭和46年)に結成され、39,000名を超える一大組織となっています。
現在同窓会には、会を支えていただく39の支部があります。島根県・愛媛県などの地域支部、シシンヨー会などの職域支部、硬式野球部OB会・サッカー部OB会などのサークル支部、ゼミ支部などが有り、それぞれ活発に活動しています。ぜひ皆さんには、何処かの支部に入会され、同窓の先輩仲間との交流を大切にしていただきたいと思います。将来、この絆は実社会で必ず大きな存在になると私は確信しています。
さて、皆さんは本日、大学を卒業し、新たなスタートラインに立つこととなりました。この大学で培った知識や経験は、これから社会に出る皆さんにとって、かけがえのない財産となるでしょう。しかしながら、現代は変化が激しく、将来の予測が困難な時代です。
皆さんには、この時代を生き抜く上で必要な4つの能力を紹介します。
まず最初に、学習意欲: 常に新しい情報を学び、変化に対応できる能力。
2つ目は、問題解決能力: 複雑な状況を分析し、解決策を見出す能力。
3つ目に、柔軟性: 変化を恐れず、新しい環境や状況に柔軟に対応できる能力。
最後に、コミュニケーション能力: 円滑なコミュニケーションを図り、協力して目標達成を目指す能力です。
こういいますと、大層な能力が必要だと思われたかも知れませんが、難しく考えることは無いのです。
皆さんはこれまでの人生の中で、クラブ活動や習い事、身近な例では「オンライン ゲーム」等をされたことがあると思います。ゲームで勝つためには、常に最新の情報を入手し 複雑な状況を分析し、変化に対応する解決策を時にはコミュニケーションをとりながら協力してゲームを進めてきたのではないでしょうか。
人間は好きな事に取組むとき、自然と自発的に考え行動しているものです。皆さんはその力を既に身につけているのです。これから実社会で、自信をもってその力を思う存分発揮するのみです。
ここに自分の好きな事に挑戦し、世界記録を作った青年の話を送ります。
皆さんもご存じのイチローこと鈴木一郎氏が今年日本のプロ野球、メジャーリーグの両方において野球殿堂入りを果たしました。
1991年にドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブ、現在のオリックス・バファローズに入団、1994年から2000年まで7年連続首位打者を獲得、1995年、阪神大震災の被災を受け「がんばろうKOBE」をスローガンに掲げ、パリーグのペナントレースを制覇し、翌年には日本一を達成、球団の中心人物として大いに活躍されました。
2000年、日本人初の野手としてメジャーリーグ、シアトルマリナーズに入団。その後も新人賞、MVP、首位打者、盗塁王と数々の賞を獲得、日米合わせて4367安打は世界記録となっております。
イチロー選手が生きるプロの世界とはまさに、将来の予測が困難な世界そのものを生き抜くということです。
イチローさんのこんな言葉があります。「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道だと思っています。」
イチローさんは、数々の偉大な記録を打ち立てましたが、その陰には、想像を絶する努力がありました。毎日、同じ練習を繰り返し、小さなことの積み重ねを大切にしてきたからこそ、偉業を達成できたのです。小さなことでもいい、目の前のことに一生懸命取り組むこと。それが、未来へと繋がる道となるはずです。また、イチローさんはこんな言葉も残しています。「目標を立てることが、必ずしもそれを達成することに繋がらないということは、僕は経験済みです。目標を設定すること自体に、僕はあまり意味がないと思っています。」目標を持つことは素晴らしいことですが、それに固執しすぎると、周りが見えなくなってしまうことがあります。大切なのは、目標に向かって努力する過程で、様々なことを学び、成長すること、まさしく学習意欲を持ち柔軟に考え、時には目標を変えることも間違いではありません。自分の心に正直に、本当にやりたいことを見つけることが、幸せな人生を送る上で最も大切なことだと思います。
広島経済大学で培った興動心をもって興動人として活躍されることを祈念いたしております。
最後に今年11月1日、ホテルグランヴィア広島で第55回広島経済大学同窓会総会を開催いたします。ぜひお友達とご参加ください。また皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
誠に簡単措辞ではございますが私のお祝いの言葉とさせていただきます。
令和7年3月 (広島経済大学学位記授与式の祝辞として)
学校法人石田学園広島経済大学同窓会 会長 水野隆司