令和四年度学位記授与式にあたり、学校法人石田学園 広島経済大学同窓会を代表いたしましてごあいさつを申し上げます。
卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。また、ご列席の保護者の皆さまにも心よりお慶び申し上げます。そして、本日まで学生をご指導いただきました石田 恒夫理事長先生、石田 優子学長先生をはじめ教職員の皆さま方に厚くお礼申し上げます。
本日より卒業生の皆さんはわが広島経済大学同窓会の一員です。本同窓会は1971年(昭和46年)に結成され、37,500名を超える一大組織となっています。現在同窓会には、島根県、愛媛県、岡山県等の地域支部、もみじ銀行、シシンヨー等の職域支部、硬式野球部、サッカー部等のサークル支部、ゼミ支部等、39の支部がありそれぞれ活発に活動されています。ぜひ皆さんには、いずれかの支部に積極的に入会され、同窓の先輩、仲間との交流を大切にしていただきたいと思います。将来この絆は実社会で必ず大きな存在となると思います。
さて、2019年に発生した新型コロナ感染症は、ソーシャルディスタンスという人と人との物理的距離だけではなく、心の距離までも奪い、マスク生活は人の笑顔や表情までをも奪ってしまいました。その反面ソーシャルネットワーキングサービス、SNSの進化によりWeb上で社会的ネットワークを構築可能にする仕組みにより書き込みという文字だけが行き交い、その文字は相手の受け取り方によって自身の意思とは異なった伝わり方をするという危険性を含んでいます。目は口ほどにものをいう、このように対面だからこそ言葉なくして伝わる感性や情緒が恋しくてなりません。
我々は古来より文明の進化とともに共存してまいりました。みなさんがこれから歩まれる世の中は今、想像もしない世の中になるに違いありません、それに順応していく能力を磨くことは大切です。
私たちの同窓会には多くの経営者がいらっしゃいます。「興動人」として皆さんが身に付けた力はまだ発展途上にあります。そんな皆さんに、経営者の視点からお伝えしたい、実践の大切さを説いている「論語」の三つの言葉を送りたいと思います。
一つ、「まずは行動をしなさい。言葉は後からついてくる。」つまり、「言行一致」学びと実践は表裏一体である。ということです。
二つ、「自ら問い、自ら行動しないものは指導のしようがない。」言葉や物事の意味を上辺だけで理解したような態度をとっていても、実際の行動に変化がないのならそれは学んだことにはなっていない。
三つ、「力足らざる者は、中道にして廃す。今汝は限れり。」本当に力が足りない者なら、やれるだけやって途中で力を使い果たしてやめることになるはずだ。しかし、あなたはまだ全力を尽くしていない。今あなたは、自分で自分の限界をあらかじめ設定して、やらない言い訳をしているのだ。と、皆さんには自分に限界をつくらず、全力で物事に取り組んでほしいと思います。
この教えを心の片隅においていただき、より一層ご活躍されることを多いに期待いたしております。
最後に今年10月28日、ホテルグランヴィア広島で第53回広島経済大学同窓会総会を開催いたします。新入会員は無料となっておりますので、ぜひお友達とご参加ください。また皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
誠に簡単措辞ではございますが私のお祝いの言葉とさせていただきます。
令和5年3月 (広島経済大学学位記授与式の祝辞として)
学校法人石田学園広島経済大学同窓会 会長 水野隆司